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魔法学園小説 ―16話―

 先日、ベノムの襲撃によって半殺しにされそうだった少年―――ブラウンは思わず、溜息を吐いた。
 何故、俺はこんなことをしているのだろう、と。
 事の発端は1週間前にあった。
 いきなり、先の事件で彼を助けた少女が現れて「私たちと一緒にこれに参加しなさい」と言いながら、1枚の紙を突き付けた。
 その紙が先日に配られたプリントだったということなど覚えていなかったし、仮に覚えていたとしても参加する気など毛頭なかっただろう。
 しかし、断ろうとした彼の顔に紙を叩きつけ、有無を言わせずに「助けてやったんだから、少しくらい協力しなさいよ」と続けたのだ。
 その後、5分程度の話し合い―――否、脅迫の結果、彼はしぶしぶその話を引き受けた。
 しかし、彼にとってそこまで嫌な話ではなかったのだ。
 まず一つ目に彼のつるんでいた友人は全員、ベノムによって病院送りにされ、肉体的にはともかく、精神的にはもう学校に来る気などなかった。
 その結果、中途半端な不良であるブラウンは一人ぼっちという寂しい目にあっており、家に帰ってもすることがなく、暇という暇を持て余していた。
 もう1つの理由は単純にコガネの容姿が彼の好みだったからだ。
 性格に問題があるので、彼女にしたいとまでは思わなかったが、それでも、彼女にかっこいいところの1つでも見せられれば、などと考えていた。
 しかし、彼は知らなかった。
 自分が「仮にも不良なんだから、いれば雑魚に対しての威嚇になるでしょ」などというどうでもよさそうな理由で入れられたことなど。
 コガネが敵どころか味方の活躍さえさせないような超人であることなど。
 だから、彼はそれらを知り、溜息を吐いた。
 何故、俺はこんなことをしているのだろう、と。
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