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魔法学園小説 ―21話―

 生徒会室でトランの妹が登場したその頃。
「で、状況はどうなっている?」
 男が少女に問いかける。
「別に何も変わっていないわよ」
 少女が答える。その口ぶりには苛立ちが見え隠れしている。
「こちらとしては早々に決着をつけたいと思っているのだがな」
「上の意向なんて知ったことじゃないの。こっちにも時と場を考えさせてもらえないかしら?」
「魔法を使える者を相手にするとなるとこちらの手持ちはどんどん数少なくなっているのは分かっているはずだ。先日の大事故のあと十人以上が・・・・・・」
「分かってるわよ。目の前で殺されるのを見てたんだから。あいつとは一緒にいるだけでも虫唾が走るわ」
 苦々しげに表情をゆがめる少女は男を睨みつける。
「殺すのを何も思っていないあの筋肉馬鹿は特にね。その上の金髪はまだマシ」
 少女の怒りに男はたじろぎながらも話を続けていく。
「彼らはまだ動かない?」
「私が関知している以上ではないわね。ただ、金髪の上にまだ大きいものがいて、金髪は詳細を知らされていないらしいわ」
「そうか」
 少女が言葉を切ると男は肘をつき考え込むような姿勢をとった。
「でも金髪は金髪なりに考えてはいるみたい。あとはそこの報告書でも読んどいて」
「・・・・・・」
 返ってきたのは沈黙だった。少女は舌打ちして席を立つ。
 と同時に、男の携帯がなった。
 2・3言葉を交わした後男は少女の方を向いてこう言った。
「トランが動いた。対応はそちらに任せる。では頼んだ、ヴァイオレット」
 少女はまた舌打ちをして男を睨む。
「その名前は嫌いなのよ。その名前は極力呼ばないようにしてもらいたいわね」
 そう言って紫の長髪が印象的なその少女は男に背を向けて歩いていった。
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